・・・ ウルムス君の車椅子 ・・・

松川ウルムス君(15.5才)


 アイメイト(盲導犬)のウルムス君です。一年ほど前から、バスに乗ろうとしてステップでこけるなど、足の衰えが目立ち始めたそうです。
 まだ自力で歩行できるので、初期に製作したスチールフレームを利用しました。上手に乗りこなしてくれましたが、飼い主さんからいろいろな要望・提案を頂いています。
 @散歩の際、はじめは自力で歩きたがるので、飼い主さんが車を持たなければならない。また、タクシーに乗った時に、今の形ではトランクに収まらない。→もっとコンパクトに、出来るなら折りたたみ式の車は出来ないか。
 Aへたりこんでしまうと、前脚で立ち上がることも出来なくなるので、そうなった時だけ取り付ける補助輪のようなものが工夫できないか。
 大きくまとめると以上2点ですが、今までになかった課題です。
 ウルムス君と飼い主さんは仙台市に在住なので、試作・試乗に付き合って貰うことが出来ます。まだ暗中模索ですが、新たな車椅子の形に取り組んで行きます。


松川ウルムス君の車椅子・続報
 9月23日、利府に来て頂いて改良→試乗をしました。「折りたたみ式」とは行きませんが、タイヤを交換し、フレームの内側に取り付けて、車幅を削減。へたりこんだ時のためには、後ろ脚を納める取り外し可能なポケットをつけ、肩の部分には引いて帰るための持ち手を付け加えました。
 ちょっとずつではありますが、ウルムスと飼い主さんにとって使いやすい車椅子の形を模索しています。


松川ウルムス君の車椅子・続報-2(08年3月9日)
 ウルムス君、後ろ脚の衰えが目立って来たということです。
 車椅子の修正も、ウルムス君は体調不良ということで、車椅子のみをお預かりして来ました。
 「散歩中におしっこをします」という飼い主さんからのお知らせがあったので、バスケットの足受けを取り付けました。体重を支えるために車輪を幅の広いものに交換し、バスケットには、滑り止め用のマットを敷きました。車椅子の幅は広がってしまいますが、タクシーのトランクに収まるように、後部に取り付けていたハンドルを取り外しました。今回はウルムス君の試乗が出来なかったので、まずはこれで様子を見ていきます。


松川ウルムス君の車椅子・続報-3(08年5月18日)
 ウルムス君、自力で歩行できる時間が少なくなって来ました。
 日中ひとりにしてはおけないので、飼い主さんが職場に抱えて連れて行っているそうです。
 折りたたみ式のベビーカーを改造してキャリーカーにしてみました。介護用のマットのまま乗せられます。高さがあるので、おしっこシートの交換も楽に出来そうです。
 
 調子のいいときはまだ自力で歩いています。タイヤの位置をずらして、歩きやすいように調整することになりました。


(08年5月25日)
スチールフレームでは幅の調整が利かないので、アルミフレームの車椅子を新たに製作しました。
補助輪をつけた3輪車です。





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